歯を白くしたいと考えたとき、「ホーム」と「オフィス」のどちらを選べばよいか、迷われる患者様は珍しくありません。当院でも、「2つの違いがよく分からない」というご相談を多くいただきます。
どちらも歯科医院で行うホワイトニングですが、進め方や白くなるペースには違いがあります。本記事では、2つの方法の仕組み・期間・費用・向いている方を整理し、選ぶときの目安についてお伝えします。
ホワイトニングとは、
歯科で行う2つの方法

歯科医院で受けるホワイトニングは、薬剤の力で歯そのものを内側から明るくする処置です。
表面の汚れを落とすクリーニングとは異なり、もともとの歯の色を変えていきます。この処置には、大きく分けてオフィスとホームの2つの方法があります。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、その名のとおり歯科医院(オフィス)で行う方法です。歯科医師や歯科衛生士が、比較的濃度の高い薬剤を歯に塗り、光を当てて反応を促します。
1回の施術はおおむね60分前後で、その日のうちに白さの変化を感じやすいのが特徴です。短期間で実感したい方に向く一方、白さを安定させるには、数回に分けて通っていただくこともあります。
施術はすべて歯科医師や歯科衛生士の管理のもとで行われます。
濃度の高い薬剤を扱うため、歯茎を保護したうえで処置を進め、しみる症状が出たときにもその場で対応できます。専門家が状態を見ながら進める安心感は、オフィスならではの利点です。
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングは、ご自宅で患者様自身に行っていただく方法です。まず歯科で歯型を取り、お一人おひとりの歯に合ったマウスピースを作ります。そこに低めの濃度のジェルを入れて、毎日一定時間装着します。
装着時間は1日30分〜2時間ほどが目安で、2週間前後かけて少しずつ白くしていきます。ゆっくり進む分、効果が長持ちしやすいとされる点が利点です。
マウスピースは、歯型をもとにお一人おひとりに合わせて作ります。
市販の既製品と違い、薬剤が歯全体に均一に行き渡りやすく、ムラを抑えやすいのが特徴です。自分の生活に合わせて、夜寝る前など続けやすい時間に取り組める点も、ホームが選ばれる理由の一つです。
誤解されやすいポイント
どちらの方法でも、詰め物や被せ物といった人工の歯は白くなりません。前歯に人工物がある方は、色を合わせる別の処置を検討することがあります。
また、歯の色には個人差があり、同じ方法でも仕上がりは人によって変わります。日本歯科審美学会でも、口の状態に応じた方法選びの大切さが示されています。
ホームとオフィスの
違いを項目別に比較

結論からお伝えします。早く白くしたいならオフィス、費用を抑えて長く保ちたいならホームが、選び方の大きな目安になります。ここからは、判断の材料になる項目を順に見ていきます。
白くなるスピードと持続
オフィスは1回で変化を感じやすく、急いでいる方に向きます。ただし、後戻り(色が元へ近づくこと)はホームよりやや早い傾向があるとされています。
ホームは効果が出るまで2週間ほどかかりますが、じっくり浸透させるため、白さが長持ちしやすいといわれています。どちらも色は少しずつ戻るものなので、定期的な追加ケアを前提に考えていただくと安心です。
急ぐか、長く保ちたいか。この2つのどちらを重視するかで、向く方法が変わってきます。たとえば、1ヶ月後に予定があるならオフィス、半年先を見すえてじっくり整えたいならホーム、という選び方も一つの目安です。
通院回数と手間
オフィスは院内で完結するため、自宅での手間はかかりません。一方で、施術のたびに通院が必要です。ホームは通院こそ少なく済みますが、毎日ご自身でマウスピースを装着する手間が続きます。
生活リズムやご性格によって、どちらが続けやすいかは変わります。続けられる方法を選ぶことが、結果につながります。
たとえば、平日に通院の時間を取りにくい方は、自宅で進められるホームのほうが負担が少ないかもしれません。
逆に、毎日のセルフケアを続ける自信がない方は、院内で完結するオフィスのほうが取り組みやすいこともあります。自分の生活に無理なく組み込めるかという視点も、選ぶときの目安になります。
費用としみ(知覚過敏)
ホワイトニングは自費診療(保険適用外)です。費用は方法や医院によって異なり、オフィスは1回ごとの料金、ホームはマウスピース作製とジェルの費用が中心になります。
施術後に歯がしみることがありますが、多くは一時的なものです。
濃度の高い薬剤を使うオフィスのほうが、しみを感じる方がやや多い傾向にあります。しみやすい方には、低い濃度から始める、知覚過敏を抑える成分を併用するといった調整も可能です。
自分に合った選び方

ここまでの違いをふまえ、どんな方にどちらが向くかを整理します。当院がまずおすすめしたいのは、2つを組み合わせるデュアルホワイトニングです。
こんな方にはオフィス単体
面接や急な予定など、数日以内に間に合わせたい方には、オフィス単体でも一定の変化が期待できます。短期間で実感しやすく、施術はすべて院内で行うため、自宅での作業が苦手な方にも取り入れやすい方法です。
こんな方にはホーム単体
費用を抑えながら、自分のペースでゆっくり白くしたい方にはホーム単体が向きます。忙しい方でも、夜のすき間時間など生活に合わせて続けられます。
当院がおすすめするデュアルホワイトニング
早く、しっかり、長く白さを保ちたい方には、オフィスとホームを併用するデュアルホワイトニングをおすすめしています。院内での施術で表面から明るくし、自宅でのケアで内側からじっくり働きかける。
2つの長所を掛け合わせることで、単体よりも短期間で白さを実感しやすく、色戻りもゆるやかになりやすいとされています。
歯は場所によって白さにばらつきが出やすいものですが、両方を組み合わせると、全体を自然な白さに整えやすくなります。結婚式などの予定があり、その白さをできるだけ長く楽しみたい、という方に向く進め方です。
通院の目安は、1.5〜3ヶ月ほどのあいだに3〜6回程度です。単体より費用はかかりますが、その分、白さの実感と持続を両立しやすいのが特徴です。仕上がりや期間には個人差があります。
始める前に確認したいこと
どの方法でも、始める前に虫歯や歯周病がないかを確認しておく必要があります。これらがあると、しみる症状が出やすかったり、薬剤がしみ込んで痛みにつながったりすることがあるためです。
差し歯やセラミックなどの人工の歯、神経を抜いた歯や生まれつき濃い変色のある歯は、白くなりにくい、または白くならないことがあります。
デュアルを
軸にしたご提案、
ホワイトエッセンス
加盟院として

当院は、審美ケアを専門に手がけるホワイトエッセンスの加盟院です。完全個室のホワイトニングブースを備え、研修を受けたスタッフが、定められた手順に沿ってデュアルホワイトニングをご提案しています。
ホワイトエッセンスのデュアルには、白さを育てやすくする工夫があります。ホワイトニングとあわせて定期的にクリーニングを行い、歯の表面の細菌の膜(バイオフィルム)を落とすことで、薬剤を浸透させやすくします。
始める前には、時間をかけたカウンセリングで今の歯の色を確認し、目標とする白さをすり合わせます。
コースによっては、目標に近づけるよう追加のケアを受けられる仕組みや、事情で続けられなくなった場合の中途解約・返金の制度、分割でのお支払いにも対応しています。費用や回数は、目指す白さやコースによって変わります。
白さの感じ方には個人差があります。だからこそ、仕上がりのイメージを事前にすり合わせ、土台となるお口の健康を確認してから始めることを心がけています。
よくある質問
Q.ホームとオフィス、白さに差はありますか?
最終的に届く白さは、続け方や元の歯の色によって変わるため、一概には比べられません。オフィスは早く実感しやすく、ホームは時間をかけて安定させやすい、という進み方の違いと考えていただくと分かりやすいかと思います。
臨床の現場では、オフィスで一度明るくしてからホームで保つという流れを選ばれる方も少なくありません。
より白さを求める場合は、併用という方法もあります。仕上がりには個人差があります。
Q.どちらのほうが歯への負担が少ないですか?
正しく行えば、どちらも歯を大きく傷める処置ではありません。一時的にしみることはありますが、多くは数日でおさまります。
虫歯や歯周病があると症状が出やすいため、歯科では事前の確認を行います。気になる症状が続く場合は、自己判断を避けて相談してください。
Q.ホームのマウスピースはどのくらい使えますか?
使い方や保管の状態によって変わりますが、変形やひびが出てきたら作り直しの目安です。
装着時間を自己判断で大幅に延ばすと、しみる原因になることもあります。決められた時間を守って使っていただくと、トラブルを避けやすくなります。
Q.一度白くなれば、もう通わなくてよいですか?
色は少しずつ戻るものなので、白さを保つには定期的な追加ケア(タッチアップ)が役立ちます。
着色しやすい飲食のあとに口をゆすぐ、定期的にメンテナンスを受けるといった習慣も、戻りをゆるやかにする助けになります。