2026.02.27

小児歯科は何歳から?初めての歯医者デビューガイド

「子どもを歯医者に連れて行くのは何歳からがいいの?」と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。小児歯科への受診開始時期は、お子さんの歯の健康を守る上で重要なポイントです。

この記事では、小児歯科を受診すべき時期と、年齢別の歯科ケアのポイントについて解説します。

小児歯科は
何歳から通うべきか

小児歯科は何歳から通うべきか

小児歯科への受診開始時期については、明確な目安があります。

最初の受診は1歳頃が目安

小児歯科学会や小児歯科医の多くは、「最初の歯が生えてから6ヶ月以内、遅くとも1歳までに初めての歯科受診をする」ことを推奨しています。

多くの赤ちゃんは生後6〜8ヶ月頃に最初の歯(乳歯)が生え始めるため、1歳前後が初めての歯医者デビューの適切な時期と言えます。

この時期の受診は、治療が目的ではなく、主に「歯科検診」と「予防指導」が目的です。歯の生え方に問題がないか、虫歯のリスクはないか、歯磨きの方法は適切かなどを確認します。

また、保護者の方に対して、年齢に応じた歯磨き方法や食生活のアドバイスを行います。

早い時期から歯科医院に慣れることで、お子さんが歯医者を怖がらずに通えるようになります。痛い治療の経験がない段階で歯科医院を知ることで、「歯医者は怖い場所」というイメージを持たずに済みます。

遅くとも3歳までには受診を

もし1歳での受診を逃してしまった場合でも、遅くとも3歳までには初めての歯科受診をすることが重要です。3歳頃には乳歯が20本すべて生え揃い、虫歯のリスクが高まる時期です。

3歳児歯科健診は多くの自治体で実施されていますが、それを待たずに、できれば2歳頃までに一度歯科医院を受診することをお勧めします。

年齢別の小児歯科受診の
ポイント

年齢別の小児歯科受診のポイント

お子さんの年齢によって、歯科受診の目的や内容は変わります。

0〜1歳:歯が生え始める時期

この時期の主な目的は、歯の生え方の確認と保護者への指導です。最初の歯が生えてきたら、柔らかいガーゼや乳児用の歯ブラシで優しく拭き取るように磨きます。

歯科医院では、歯の生え方に問題がないか、舌小帯が短くないかなどを確認します。

また、哺乳瓶でジュースや甘い飲み物を与えたり、寝かしつけに哺乳瓶を使用したりすると、前歯に重度の虫歯ができることがあります。

1〜3歳:乳歯が生え揃う時期

1歳を過ぎると、徐々に奥歯が生えてきます。奥歯は溝が深く、虫歯になりやすい歯です。歯科医院では、歯の本数や生え方を確認し、虫歯がないかチェックします。

また、フッ素塗布を行うことで、歯質を強化し虫歯予防を図ります。フッ素塗布は3〜4ヶ月に一度の頻度で行うと効果的です。この時期は、お子さんが歯磨きを嫌がることが多い時期でもあります。

3〜6歳:虫歯リスクが高まる時期

3歳頃には乳歯が20本すべて生え揃います。この時期は、甘いおやつを食べる機会が増え、虫歯のリスクが高まります。

歯科医院では、定期的な検診とフッ素塗布に加えて、「シーラント」という予防処置を行うことがあります。

シーラントは、奥歯の溝をプラスチックで埋めることで、虫歯を予防する方法です。また、この時期は噛み合わせや歯並びの問題が見つかることもあります。

6歳以降:永久歯が生え始める時期

6歳頃になると、最初の永久歯である「6歳臼歯」が生えてきます。この歯は、乳歯の奥に生えてくるため気づきにくく、磨き残しが多い歯です。

また、生えたばかりの永久歯は歯質が未熟で虫歯になりやすいため、特に注意が必要です。

歯科医院では、6歳臼歯の状態を重点的にチェックし、シーラントやフッ素塗布で虫歯予防を行います。

小児歯科で受けられる
主な治療と予防処置

小児歯科で受けられる主な治療と予防処置

小児歯科では、お子さんの年齢や状態に応じて、様々な治療と予防処置を行います。

  1. 定期検診とクリーニング
    定期検診では、虫歯の有無、歯の生え方、歯並び、噛み合わせなどを総合的にチェックします。虫歯が見つかった場合は、早期に治療することで、痛みを最小限に抑え、簡単な処置で済ませることができます。
    また、専門的なクリーニングによって、歯ブラシでは落としきれない汚れや歯垢を除去します。
  2. フッ素塗布
    フッ素は、歯質を強化し虫歯予防に効果的です。歯科医院で使用するフッ素は、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素よりも高濃度で、より効果的に歯を守ることができます。
    フッ素塗布は痛みがなく、短時間で終わる処置です。3〜4ヶ月に一度の頻度で継続的に行うことで、虫歯リスクを大幅に減らすことができます。
  3. シーラント
    シーラントは、奥歯の溝をプラスチックで埋めることで虫歯を予防する処置です。乳歯の奥歯や、生えたばかりの6歳臼歯に行うと効果的です。シーラントの処置も痛みがなく、歯を削る必要もありません。
    ただし、シーラントが取れることもあるため、定期検診で状態を確認し、必要に応じて再度行います。
  4. 虫歯治療
    万が一虫歯ができてしまった場合は、できるだけ痛みの少ない方法で治療を行います。小さな虫歯であれば、削る量も少なく、麻酔が不要な場合もあります。
    お子さんが怖がらないよう、使用する器具を事前に見せたり、処置の内容を分かりやすく説明したりします。当院は総合歯科として、小児歯科から成人の歯科治療まで幅広く対応しています。

小児歯科受診を
成功させるコツ

小児歯科受診を成功させるコツ

初めての歯医者は、お子さんにとっても保護者の方にとっても不安なものです。

受診前の準備

受診前に、お子さんに「歯医者さんに行くよ」と伝えておきましょう。ただし、「痛くないよ」「怖くないよ」といったネガティブな言葉を使うと、かえって不安を与えることがあります。

「歯をピカピカにしてもらおうね」「歯のお医者さんに会いに行こうね」といったポジティブな言葉がけが効果的です。

受診時のポイント

初めての受診では、お子さんの機嫌が良い時間帯を選ぶことが大切です。午前中の早い時間や、お昼寝の後など、お子さんがご機嫌な時間帯に予約を入れましょう。空腹時や眠い時は避けた方が良いでしょう。

受診当日は、時間に余裕を持って到着し、待合室でお子さんをリラックスさせましょう。

保護者の方の心構え

お子さんは、保護者の方の不安を敏感に感じ取ります。保護者の方自身が落ち着いて、リラックスした態度で接することが大切です。

もしお子さんが泣いたり嫌がったりしても、叱らないでください。初めての経験で緊張するのは当然です。「よく頑張ったね」「次はもっと上手にできるよ」と励ましてあげましょう。

治療後は、頑張ったお子さんをたくさん褒めてあげてください。小さなご褒美を用意するのも良いでしょう。ただし、甘いお菓子ではなく、シールや小さなおもちゃなど、歯に良くないものは避けましょう。

当院では、お子さんが楽しく通える小児歯科を目指しています。患者さんにしっかり向き合い、最善の治療を提供することを大切にしています。

よくある質問

Q.歯が生える前から歯医者に行く必要はありますか?

歯が生える前から歯医者に行く必要は必ずしもありませんが、相談のために受診することは可能です。特に、授乳方法や離乳食の進め方、指しゃぶりなどの習癖について不安がある場合は、早めに相談しておくと安心です。

歯科医師や歯科衛生士が、お子さんの口腔機能の発達や、将来の歯並びに影響する要因についてアドバイスできます。最初の歯が生えてきたら、それを機に初めての歯科受診をすることをお勧めします。

多くの赤ちゃんは生後6〜8ヶ月頃に最初の歯が生え始めるため、1歳前後が初めての歯医者デビューの適切な時期です。

Q.子どもが泣いて嫌がる場合、無理に連れて行くべきですか?

お子さんが泣いたり嫌がったりするのは、新しい環境や経験に対する自然な反応です。

無理に押さえつけて治療を行うと、歯医者に対するトラウマになることがあるため、多くの小児歯科では、お子さんのペースに合わせた対応を心がけています。

初めての受診では、診察台に座るだけ、お口を開けるだけ、といった簡単なことから始め、徐々に慣れてもらいます。継続的に通院することで、ほとんどのお子さんは歯科医院に慣れていきます。

ただし、痛みがある場合や緊急性が高い場合は、保護者の方と相談しながら必要な処置を行うこともあります。

Q.小児歯科は何歳まで通えますか?

小児歯科の対象年齢は、一般的に0歳から中学生(15歳)頃までとされています。

ただし、歯科医院によって異なり、高校生まで小児歯科で対応する場合もあります。永久歯がすべて生え揃い、顎の成長がほぼ完了する15歳頃が、一つの目安です。

その後は一般歯科に移行することが多いですが、お子さんの状態や希望に応じて、柔軟に対応できます。

当院は総合歯科として、小児歯科から成人の歯科治療まで対応しているため、お子さんが成長しても同じ歯科医院で継続的にケアを受けられます。慣れ親しんだ環境で治療を続けられることは、お子さんにとっても安心です。

Q.フッ素塗布は何歳から受けられますか?

フッ素塗布は、歯が生え始めたらすぐに受けることができます。一般的には、1歳前後から開始することが多いです。

歯科医院で使用するフッ素は、歯の表面に直接塗布するもので、うがいができない小さなお子さんでも安全に受けられます。

フッ素塗布後は、30分程度飲食を控えることでより効果が高まりますが、小さなお子さんの場合は無理に制限する必要はありません。

定期的なフッ素塗布(3〜4ヶ月に一度)によって、歯質が強化され、虫歯になりにくい歯を育てることができます。

また、家庭でのケアとして、年齢に応じた濃度のフッ素入り歯磨き粉を使用することも効果的です。

Q.乳歯の虫歯は治療しなくても大丈夫ですか?

「どうせ生え変わるから」と乳歯の虫歯を放置するのは危険です。乳歯の虫歯を放置すると、いくつかの問題が起こります。まず、痛みが出て食事や日常生活に支障をきたします。

また、虫歯が進行して歯の根まで感染すると、その下で育っている永久歯の形成に悪影響を及ぼすことがあります。さらに、虫歯で乳歯が早期に失われると、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなる原因になります。

乳歯は、永久歯が正しい位置に生えるためのガイドとしての役割も持っています。そのため、乳歯の虫歯も早期に発見し、適切に治療することが重要です。

定期的な歯科検診を受けることで、虫歯を早期に発見でき、簡単な処置で済ませることができます。